狭心症発作の薬は、飲まないのですか?

このような薬は舌下錠といって、溶けやすく作られており、飲み込まずに、
舌の下や頬と歯茎の間に入れて使います。

狭心症発作に使われる硝酸イソソルビドという薬の場合、粘膜からすぐに
吸収されて血管に入り、1〜2分で効き目が現われ、1時間半から2時間ほど
効果が持続します。

これを飲み込んでしまいますと、食べ物と同じように食道から胃を通り、
徐々に溶け出して小腸から体の中に吸収されます。
吸収された薬は、門脈という血管を通って肝臓に入り、そこから静脈を通って
心臓に行き全身に運ばれます。

このように心臓に達するまで回り道をしますので、効果を発揮するまでに
15分以上もかかってしまいます。

これでは、発作を起こしたときには役に立ちません。
しかし、飲み込んだ場合は効果が3〜5時間持続しますので、発作予防のために
使う場合は飲み込むよう指示されることもあります。

例えば、舌下錠よりも固く作られた、バッカル錠というものがあります。
舌下錠と同じように、歯茎と頬の間に入れて溶かすのですが、
バッカル錠の場合は、徐々に溶解させて、口の中の粘膜からゆっくり吸収させる
ようにします。

これは、性ホルモン剤や消炎酵素剤など、飲み込んでしまうと胃の酸や酵素で
分解されやすい薬に利用されています。

トローチ剤は、体に吸収させるのではなく、口の中で徐々に溶かして、
口の中や喉の炎症などに直接作用させるものです。
炎症のもとになる細菌を殺すための殺菌剤や抗生物質、粘膜や血管を引き締める
作用のある収れん剤などが入っています。
これらを、かみ砕いて飲み込んでしまっては、口の中や喉の炎症に対して効果を
発揮できません。

チュアブル錠というのは、甘みと香りがつけられていて、かみ砕きながら
飲めるようにしたもので、抗生物質や乗り物酔いの薬、カルシウム剤や胃腸薬などに
使われています。
錠剤の飲めない子供の場合や、水のないところでも飲めるので便利です。

また、水に溶かすと炭酸飲料のようになる発泡錠というものもあり、
痛み止めなどに使われています。
水に溶かすことによって吸収も早まり、胃の負担も少ないとされています。

その他、外用薬として使用される錠剤もあります。
たとえば、目薬のビンの中には最初水しか入っておらず、使用する時に錠剤を
溶かしてから用いるものがあります。

これを、錠剤だけ先に飲んでしまって毎日水だけを目にさしていた、
という笑えない話しも実際にあるようです。

また、これは大きくて間違っても飲み込めないでしょうが、女性の腟の感染症などに
使用する、腟錠というものもあります。

このように、形は錠剤でも様々な使い方をしますので、錠剤だから飲み薬だと
早合点は禁物です。
使い方がよく分からない場合は、はずかしがらずに、医師や薬剤師に確認してから
使うようにして下さい。

クスリのはてな?

posted by izumi☆ at 19:57 | クスリの使い方
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